7月22日、アイちゃんが夜中に息苦しそうにしていた。
触ってみると、熱があり、お腹が張っていた。
脱水症状なのか、なんなのか…
病院で薬の注射と点滴をしてもらったら、なんとか持ち直した。
先生は「漢方薬が効いて、腸が動いてきて熱くなっているかも」という。
私は病院に付き添っていたが、本当にあの時はどうしたらと思った。
アイちゃんがいなかったら、今の私はいないからだ。
実母は”私、イオ”という命を生んではくれたが、
ご飯(というよりエサ)を食べている状態に近い。とりあえずお金はあった。
ただ会話がない事や、教育を受けてなかった事から、脳が育たないまま年をとった。
その後、実母の中高の先輩であったママハハに出会い、
家庭教師として勉強や一般常識、また元々私に無かった人間的な感情を教えて頂いた。
ただ、「愛着」や「悲しみ」などが自分の中で希薄で、
ママハハに教えてもらっても脳内で繋がりにくかった。
大学2年になってアイちゃんに会ってから、自分は少し変わったみたいだ。
アイちゃんに出会って、一緒にいる事、トイレに出す事などでアイちゃんに対する愛着、
世話をする責任感などが出来てきたらしい。
自分はどこまで変わったか、出来ているかは分からないが、
ママハハに植えてもらった「感情の種」をアイちゃんが育ててくれたのかもしれないな。
また、私にとっては、アイちゃんは安心する存在だ。
犬と人を同格に扱う事は許されないが、私にとっては母の様な存在。
まだまだ長生きして頂きたい。