大学4年次の事だったか。
卒業論文が上手くいかず、就職活動もままならなかった。
そんな時、ママハハの知り合いからその人の職場を紹介されたが福祉の仕事であった。
そこでは事務ではなく介護職を募集中。
採用の可能性はあったものの、実際に仕事が出来るかというとそうではなかった。
その理由はいくつかある。
- 夜勤は難しい。
- 人よりも睡眠時間が短いと、頭が回らず注意欠陥の悪化、判断力の低下を招く。
- 介護すべき人を怪我させる恐れがある。
- コミュニケーションが苦手で、他者との連携がとれない。
- 言われている事が理解できず、指示された事通りに行動できない。
- 介護すべき人の容体が変わっても違いが分からない。
これらを言うと、私の親戚達には「自信がないだけ」といわれるが、
発達障害者(イオ)と一緒にいないから分からないだけで、実は日常的に問題が勃発している。
実は今日もあった。
アイちゃんが腹水がたまりつつあったので、今日は病院で点滴を打たず
利尿剤だけにしてもらった。
その為、いつもよりこまめに水分をあげなければならなかった。
今朝はママハハがアイちゃんに水分補給と漢方薬の服用をさせて、
アイちゃんの目や足腰はしっかりしていた。
お昼には卵やバナナを食べて、水分をとり、調子がよく見えていた。
よく見えていた。
…話は変わるが実はママハハ、アイちゃんにつきっきりで
ここのところ2時間しか眠れておらず、体調が悪かった。
昼食を取った後、私も実母も「寝ててください」といったのでママハハは眠っていた。
アイちゃんも同じ部屋で寝ていた。
アイちゃんが寝ている様に見えて油断してしまった。
実母「お使い行ってくるね」
イオ「分かった」
実母は外出。
私は夜の犬ごはんのお粥を作ろうとガスを使っていた。
ガスを使っていた。
ガスで部屋の温度が上がり、知らぬ間に
アイちゃんの呼吸が荒くなっていた。
気が付いたのはママハハ。急いで実母に戻ってきてもらい病院へ。
原因は暑かったのと、水分不足だった。
「ママハハさんはきっちりやる方だけど、肝心なところコケっとしちゃうんだよね」と先生。
…すみません。ママハハではなく私なのですが。
水分をあげるのはママハハにしか出来なかった。
私はやろうとして失敗した事があるからだ。
※↓をご参考ください。
だからママハハに起きて給水してもらう必要があった。
それなのに油断してしまった。
普通に寝ている様に見えてしまっていたから。
それが一番怖いところなのに。
やっぱり私には介護は無理だな。