今こそあの単語を! PART8

※2022年6月1日追記 ページ内リンクをつけてみました

前回の続き↓

※2022年6月1日追記 ページ内リンクをつけてみました 前回の続き↓ 前回はCK、GGTについて調べた...

前回はLDH、LIPA、Mgについて調べた。

今回はこれらの項目について調べてみた。

(クリックすると移動出来ます)

NH₃

PHOS

TBIL

参考サイト

NH₃

アンモニア(英:Ammonia)

Part4のBUNでも触れたアンモニア。

NH₃は腸内細菌がタンパク質を分解した後に出てくるもの。

腸から吸収されたNH₃は肝臓によって尿素(BUN)に合成され、排出される。

しかし肝臓に異常があると、NH₃を尿素に変える事が出来なくなってしまう。

その為、NH₃の値が高い場合は肝硬変や劇症肝炎、門脈大循環性脳症などの疑いがある。

また「尿毒症、腎障害、細菌感染症、消化管出血、バルプロ酸ナトリウム服用、便秘など」でも値が上昇するらしい。

血中のNH₃値が高い状態が続いた場合には、肝性脳症になる恐れがあるとの事。

逆にNH₃値が低い場合には、摂取タンパク質不足や貧血の可能性がある。

PHOS

無機リン(英:Phosphorus)。

犬の食事について以前、ママハハが「体づくりにはお肉も必要だけど、多すぎるとリンが上がっちゃうのでは」という様な事を言ってたな。

体内のPHOSは約85%が骨に存在。

残りのPHOSはエネルギーの産生や、DNA・RNAの合成にも関わっている。

PHOSの値が基準より高い(高リン血症)場合、腎臓の異常により機能が低下して、PHOSを排出出来なくなっている疑いがあるらしい。

また、上皮小体(副甲状腺)機能の低下による、副甲状腺ホルモン(PHS)の分泌低下が原因の場合もあるらしい。(PHSは血中のCaとPHOSの量を調整するホルモン)

その他、糖尿病ケトアシドーシスや筋肉の損傷などでもPHOSが高くなる事があるそうだ。

反対に基準より低い場合(低リン血症)の場合には、急性・慢性で原因が違うらしい。

急性の低リン血症だと、「特定の病気から回復する際に体は大量のリンを消費するため、以下のような病態から回復しつつある人で急性低リン血症が発生する」場合があるとの事。

参考サイトには、重度の低栄養、糖尿病ケトアシドーシス、重度のアルコール依存症、重度の熱傷があげられていた。

血中のリン濃度が低下する事で不整脈を起こす事もあるらしい。

慢性の低リン血症の場合には、副甲状腺機能亢進症の疑いがあるらしい。

慢性の下痢によって多くのPHOSが排出されたり、利尿薬や大量のアルミニウム製薬剤、「大量のテオフィリン」を長く使用してるとPHOSが少なくなるらしい。

ちなみにリンを含む食品は肉類、魚類、豆類、乳類、穀類。

食品に含まれるリンは有機リン。

血中に含まれる無機リンは、実は食品添加物にも含まれているらしい(リン酸塩)。

タンパク質などと合成されてる有機リンよりも、無機リンの方が体内の吸収率が高いらしい。

既に分解されているからだろうか??

「PHOSはCaとのバランス1:1が望ましい」と聞いた事があるが、

添加物の多いものばかり食べていたら、身体にリンが溜まっていくのでは。

……食べ物も怖い。

TBIL

総ビリルビン(英:Total Bilirubin)

ビリルビンとは赤血球に含まれる黄色い色素の事。

胆汁の色素でもある。

寿命を迎えた赤血球が肝臓で分解され、間接ビリルビンが取り出される。

その後、胆汁に含まれて排出される(直接ビリルビン)。

総ビリルビンとは、間接ビリルビンと直接ビリルビンを合わせたものの事らしい。

TBILの値が基準より高い場合には、急性または慢性の肝炎、肝硬変や肝脂肪、肝臓がんなど肝臓に異常がある時や、胆管結石、胆のう炎の疑いがある。

また、腎臓の異常や排尿障害、前立腺肥大、溶血性貧血などでもTBILが上昇するらしい。

血中のTBILが多いと、皮膚の色が黄色くなる(黄疸)。

TBILが高い時には、肝臓に関わるAST・ALTにも異常が出るらしい。

AST・ALTに問題がなくTBILだけ高い時には、胆管などの肝臓以外に異常があるかもしれない。

この記事を読んで下さってる方へ。

今回も分からない事ばかりだったので、

資料の読み違えや間違っているところがあったらごめんなさい。

もしも、気になる事があったら以下の参考サイトや、他のサイトでも調べてみてください。

参考サイト↓

NH₃

門脈大循環性脳症-病因、病理生理学、症状、徴候、診断および予後についてはMSDマニュアル-プロフェッショナル版へ。

PHOSについて

リンは成人の体内に最大で800g含まれ、その約80%はリン酸カルシウム、リン酸マグネシウムとして、骨や歯の構成成分となります。残りは、14%が筋肉などの軟組織や細胞膜に、1%が細胞外液に存在しています。本頁では、リンの吸収と働き・1日の摂取基準量、リンが不足するとどうなるか、リンの過剰摂取の影響、リンを多く含む食品につ...
体内でのリンの役割の概要 -原因、症状、診断、および治療については、MSDマニュアル-家庭版のこちらをご覧ください。
高リン血症(血液中のリン濃度が高いこと) -原因、症状、診断、および治療については、MSDマニュアル-家庭版のこちらをご覧ください。
低リン血症(血液中のリン濃度が低いこと) -原因、症状、診断、および治療については、MSDマニュアル-家庭版のこちらをご覧ください。

TBILについて

総ビリルビンの値が高いと想定される病気、数値の改善方法について医師が詳しく解説いたします。健康診断で数値が気になった方は参考にしてみましょう。