今こそあの単語を! PART9

前回の続き↓

※2022年6月1日追記 ページ内リンクをつけてみました 前回の続き↓ 前回はLDH、LIPA、Mgにつ...

前回はNH₃、PHOS、TBILについて調べた。

今回はこれらの項目について調べてみた↓

(クリックで移動出来ます)

URIC

Na⁺

K⁺

参考サイト

URIC

尿酸(英:Uric acid)

「プリン体」が分解されて出たものらしい。

ビールで「プリン体ゼロ」とかは聞いた事あるな……

プリン体自体は筋肉や臓器を動かすエネルギーの代謝に関わっているらしい。

また細胞核の材料でもある。

新陳代謝などで不要になったプリン体は、肝臓でURICに分解され、尿や便と一緒に排出される。(しかし、腎臓内のURICの90%は再吸収されるらしい)

URICが基準より高い(高尿酸血症)場合、体内のURICが一定の場所(足の親指の付け根や関節)に溜まり、結晶化して、痛風を引き起こす恐れがあるらしい。

腎臓で結石が出来て、尿管や膀胱に降りたものが尿路結石・膀胱結石。

その他痛風以外にも、腎炎、尿毒症、妊娠中毒症(母体の腎機能の低下)、白血病、多発性骨髄腫の疑いがあるらしい。

プリン体を含む食品を多く摂取すると、身体にURICが溜まりやすく、尿が酸性に傾いてしまうとの事。

(プリン体は肉や魚、魚卵、鶏卵、豆類、アルコール類などに含まれている)

プリン体を含む食品やアルコールを控えたり、水分をとって尿酸を排泄したり、野菜や海藻類を摂取して尿をアルカリ性にするといいらしい。

(ちなみに、女性ホルモンには腎臓からURICの排出を促す作用があるらしい。知らなかった。)

逆にURICが基準より低い場合もあり、腎臓が尿酸の再吸収を出来なかったり、必要以上に排泄してしまう事があるらしい(腎性低尿酸血症)。

その他、「重度の肝疾患やキサンチン尿症、ウィルソン病などが原因となっている場合」もあるとの事。

Na⁺

ナトリウム(英:Natrium)。体内のミネラルの一つ。

Naで想像するものは塩、味噌、醤油などの塩を使った調味料や、漬物だな。

あと加工食品の添加物にも、「グルタミン酸ナトリウム」という形で入っている。

Naは細胞の水分を調節したり、神経伝達や筋肉の収縮に関わっている。

食品などから摂取したNaは汗や尿から排出される。

尿として排出される際に、腎臓が尿の量を調節して、体内のNaバランスをとっている。

Naが基準より高い場合(高ナトリウム血症)、腎臓の異常や水分不足の疑いがあるらしい。

摂取水分量の不足や、下痢、発汗、利尿剤の使用によって体内の水分が排出されて、体内のNaの割合が多くなってしまう。

また腎臓の機能が低下、尿を濃縮出来なくなり、比重の軽い尿が出てしまう場合(尿崩症)がある。

高ナトリウム血症の症状の一つが喉の渇き、悪化すると錯乱、筋肉の引きつり、けいれんを起こす。

重症化すると昏睡状態に陥るらしい。

食品などでのNa(塩分)の取り過ぎで高ナトリウム血症になる事は少なく、

取り過ぎの場合には体内の水分量を多くして、Naのバランスを調整するらしい。

(これって”むくみ”なのでは……)

Naが基準より低い場合(低ナトリウム血症)、腎不全や心疾患、肝硬変、副腎皮質機能低下症、甲状腺機能低下症などの疑いがあるらしい。

また、下痢や激しい嘔吐、利尿剤や一部の精神薬がNaが減少する事もあるらしい。

腎不全によって尿を排出出来ず、体内に水分が溜まり、体内のNaが水分によって薄まってしまうらしい。

その他、心臓や肝臓、甲状腺などの異常によって、下垂体が刺激され、下垂体からバソプレシン(抗利尿ホルモン)が放出、尿の量が減少して体内に水分が溜まってしまう。

低ナトリウム血症が悪化すると脳障害や筋肉の引きつり、重症化すると昏睡状態に陥るという。

K⁺

カリウム(英:Kalium)。体内のミネラルの一つ。

Kは野菜類や果物、海藻類、豆類、肉、魚、黒糖などにも含まれている。

細胞の水分の調整、神経伝達や筋肉の収縮に関与、またNaを排出する働きがある。

食事から摂取したKは尿や汗で排出される。

Kが多い場合(高カリウム血症)、サプリメントなどでのカリウム過剰摂取、腎臓に影響する薬、腎不全や副甲状腺機能低下症などの疑いがあるらしい。

高カリウム血症だと、吐き気、嘔吐、しびれ、脱力、不整脈などの症状が出る。

K⁺が低い場合(低カリウム血症)、嘔吐や下痢、一部の薬剤によってKが減少したか、副腎皮質機能亢進症などの疑いがあるらしい。

副腎皮質機能亢進症などにより、アルドステロンというホルモンが多く分泌され、その影響で腎臓がKを過剰に排出してしまうそうだ。

低カリウム血症だと、筋力低下、筋肉痛、吐き気、嘔吐、便秘、けいれん、しびれ、自律神経失調などの症状がでる。

(「基準より少し低い」位なら症状は出ないとの事)

一つの事を調べるだけでも、分からない事ばかりだな。

電解質の事も、昔勉強したはずなのに理解出来てない。

別の記事で改めて調べて、まとめてみよう。

それから、今回の項目を調べて、腎臓の重要性を改めて感じた。

余分なものを排出してくれる腎臓が、機能が低下したり、不純物が多すぎて処理しきれなくなったら、身体に不要なものが溜まっていく一方。

また腎臓は排出だけでなく、造血する為のホルモンの分泌など、他の重要な役割もあった気がする。

東洋医学では「腎は精を司る」と習ったけれど、基本的な部分が衰えると良くないのだな。

腎臓に関しても、改めて調べてみよう。

これを読んで下さっている方へ

あくまでも自分の覚え書なので、書き足りない部分や、間違っているところがあったらごめんなさい。

もしも、気になる事があったら、以下の参考サイトや他のサイトも調べてみてください。

このブログを読んで頂き、ありがとうございました。

参考サイト↓

URICについて

尿酸とは 少し専門的な話になりますので、関心のない方はこの項目を飛ばして読んで下さい。 尿酸は食物などの「外因性プリン体」とATPや核酸の分解産物としての「内因性プリン体」から産生されます。腎臓・汗腺・消化管から尿酸が排泄されることで血清尿酸値は5-6mg/dLに維持されています

Na⁺について

ナトリウムは成人の体内に約100g含まれている元素で、主に細胞の外側に存在し、細胞内外のミネラルのバランスを保つために不可欠です。カリウムとともに体内の水分バランスや細胞外液の浸透圧を維持しているほか、酸・塩基平衡、筋肉の収縮、神経の情報伝達、栄養素の吸収・輸送などにも関与しています。本頁では、ナトリウムの吸収と働き・...
腎臓の異常やむくみ、過剰な発汗などがあるときに行う検査です。高値になる原因のほとんどは、水分の欠乏です。
体内でのナトリウムの役割の概要 -原因、症状、診断、および治療については、MSDマニュアル-家庭版のこちらをご覧ください。
高ナトリウム血症(血液中のナトリウム濃度が高いこと) -原因、症状、診断、および治療については、MSDマニュアル-家庭版のこちらをご覧ください。
低ナトリウム血症(血液中のナトリウム濃度が低いこと) -原因、症状、診断、および治療については、MSDマニュアル-家庭版のこちらをご覧ください。

K⁺について

人体に必要なミネラルの一種で、浸透圧の調整などの働きをする。 ナトリウムを排出する作用があるため、塩分の摂り過ぎを調節する上で重要。
腎よもやま話のコーナーでは、腎臓や腎臓病にまつわる様々な情報を提供しています。腎臓は人間のからだにとって重要な様々な働きをしています。腎臓病になるといろいろな症状がからだに現れ、悪化すると透析に至ることもあります。
高カリウム血症(血液中のカリウム濃度が高いこと) -原因、症状、診断、および治療については、MSDマニュアル-家庭版のこちらをご覧ください。
低カリウム血症(血液中のカリウム濃度が低いこと) -原因、症状、診断、および治療については、MSDマニュアル-家庭版のこちらをご覧ください。