拝啓、アイ様

拝啓、アイ様

あなたが8月15日に天に昇られて、もう1週間たちました。

(亡くなった日から数えて、”初七日”っていうのですね。)

お葬式に出席したにも関わらず、正直「いなくなった」という実感がありません。

しかし、あなたがいなくて生活の調子が狂ってきました。

時間の概念が曖昧になってきました。

犬ごはんを、アイちゃんが「早くしろ!」と怒る前に用意していたのに、

いなくなってからは調理のスピードが遅くなった様に思います。

また人間の夕食も「まだなのかい?」とアイちゃんが待っていたのに、

なんだか「時間までに料理しなければ」という雰囲気にならなくなってきました。

それから散歩が早く感じる様になりました。

あなたはとっとっと、ってゆっくり可愛く歩いてましたね。

あなたが歩いて10分、20分かかる道を、若い子達はものの数分で歩いてしまうのです。

それはそれで違和感を感じるのです。

当たり前に思っていた事が、無くなって何だか寂しく感じます。

アイちゃんがまだ存在している気がするのに、

吠える声が聞こえない、ご飯を求めて歩く音も聞こえない。

可愛い顔を見えなければ、暖かいお腹やお尻に触れる事も出来ない。

一緒に過ごした子が、写真に写っていた子がいない。

考えない様にしているのに、思い出すと悲しくなります。

早く戻ってきてください。

それまで、お粥を作れるようになります。

なるべく、早く戻ってきてください。

それまで、出来る事をもっと増やしますから。

それまで、頑張りますから。

またあなたがご飯にまっしぐらな姿を見たいです。

〈図1 2018年5月27日撮影〉

ダメイオより

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