瓜食(は)めば 子ども思ほゆ 栗食(は)めば まして偲(しぬ)はゆ
いづくより 来たりしものぞ まなかひに もとなかかりて 安寐(やすい)し寝(な)さぬ
山上憶良(やまのうえのおくら)
訳:瓜を食べれば子の事が思われる。栗を食べればさらにいっそう思われる
子供はいったいどこから来たものか、面影が目の前にむやみにちらついて、
安眠も出来ない※
中学の頃は全然勉強しておらず、成績なんて1か2しかなかった。
ママハハに出会い、勉強を教わって、なんとか成績が上がった。
最初に書いたのは、国語の授業で知った和歌。『万葉集』の歌の1つだ。
かつて、家庭に問題があり「自分は愛されているのか」とかママハハに何度も聞いていた。
子供を思う和歌を知り、「子供は親に愛されるものなのか」と思った記憶ある。
(…今思うとウザいな、私よ)
それから数年後、アイちゃんやキーちゃん達に会って、
これを歌った方の気持ちが少し分かるようになった。
可愛いと思えるものが出来ると、その子に為に何か行動しようという気持ちになる。
「その子が好きなものを食べると思い出すのだな」と気が付く様になった。
今の私だったら、肉食べればアイちゃん、
サツマイモ焼けばキーちゃん…かな。
…でも「安眠できない」のはママハハの方だと思うけれど(汗)
ママハハは私なんかよりもずっと、みんなの事が頭から離れずにいて、
アイちゃん達の事で寝られずにいるから。
…みんな、大雄山の帰りに中井パーキングエリアでサツマイモ買ったよ。
ママハハに焼いてもらってね。
私はそれ位しか出来ない。
※和歌と現代訳は『ビギナーズ・クラシックス 万葉集』(角川書店、2001年11月25日初版)を参考にした。p147に山上憶良の歌が掲載されている。
和歌そのものは『万葉集』第5巻に書かれている。
コメント
憶良らは 今は罷らむ 子泣くらむ それその母も 我を待つらむそ
山上憶良が詠んだ和歌です。
この和歌を詠んだ頃はいいじいさんでしたが、ユーモアがあって家庭第一主義の観があります。
憶良は、そろそろおいとましますよ。子供もむずかって泣いているでしょうし、あやす母親も困って私を待っているでしょうから・・ね(^_-)-☆
カシスさん
私には子供はいないけれど、
犬達だけで家にはおいていけないですね。
出かけるにしても、なるべく早りたいです。
山上憶良の気持ちが少し分かった…様な気がします。