ダメイオと和歌

瓜食(は)めば 子ども思ほゆ 栗食(は)めば まして偲(しぬ)はゆ

いづくより 来たりしものぞ まなかひに もとなかかりて 安寐(やすい)し寝(な)さぬ

山上憶良(やまのうえのおくら)

訳:瓜を食べれば子の事が思われる。栗を食べればさらにいっそう思われる

  子供はいったいどこから来たものか、面影が目の前にむやみにちらついて、

  安眠も出来ない※

中学の頃は全然勉強しておらず、成績なんて1か2しかなかった。

ママハハに出会い、勉強を教わって、なんとか成績が上がった。

最初に書いたのは、国語の授業で知った和歌。『万葉集』の歌の1つだ。

かつて、家庭に問題があり「自分は愛されているのか」とかママハハに何度も聞いていた。

子供を思う和歌を知り、「子供は親に愛されるものなのか」と思った記憶ある。

(…今思うとウザいな、私よ)

それから数年後、アイちゃんやキーちゃん達に会って、

これを歌った方の気持ちが少し分かるようになった。

可愛いと思えるものが出来ると、その子に為に何か行動しようという気持ちになる。

「その子が好きなものを食べると思い出すのだな」と気が付く様になった。

今の私だったら、肉食べればアイちゃん、

〈図1 2018年6月3日撮影〉

サツマイモ焼けばキーちゃん…かな。

〈図2 2018年11月11日撮影〉

…でも「安眠できない」のはママハハの方だと思うけれど(汗)

ママハハは私なんかよりもずっと、みんなの事が頭から離れずにいて、

アイちゃん達の事で寝られずにいるから。

…みんな、大雄山の帰りに中井パーキングエリアでサツマイモ買ったよ。

ママハハに焼いてもらってね。

私はそれ位しか出来ない。

※和歌と現代訳は『ビギナーズ・クラシックス 万葉集』(角川書店、2001年11月25日初版)を参考にした。p147に山上憶良の歌が掲載されている。

和歌そのものは『万葉集』第5巻に書かれている。

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コメント

  1. kassis より:

    憶良らは 今は罷らむ 子泣くらむ それその母も 我を待つらむそ
    山上憶良が詠んだ和歌です。

    この和歌を詠んだ頃はいいじいさんでしたが、ユーモアがあって家庭第一主義の観があります。
    憶良は、そろそろおいとましますよ。子供もむずかって泣いているでしょうし、あやす母親も困って私を待っているでしょうから・・ね(^_-)-☆

    • io より:

      カシスさん

      私には子供はいないけれど、
      犬達だけで家にはおいていけないですね。
      出かけるにしても、なるべく早りたいです。
      山上憶良の気持ちが少し分かった…様な気がします。